先月、台湾華語能力検定(TOCFL)の基礎級を受験し、無事合格しました!!
学習時間は80時間くらいです。
目安となる学習時間が120~360時間以上と言われているので、ある程度効率よく学習できたかな?と思います。
TOCFL基礎級って、台湾華語をある程度の期間勉強すれば、問題なく合格できるレベルです。
なので、無理に受験する必要はないと思います。
それでも、nenemamaには”ある想い”があって、受験をすることにしました。
今回は、TOCFL基礎級に少ない時間で合格するためにnenemamaが取った対策をお伝えしますね!
少しでも、台湾華語学習をされている方の参考になれば、嬉しいです。
目次
台湾華語能力測定(TOCFL)とは?
TOCFLとは、台湾で話されている中国語(繁体字)、いわゆる”台湾華語”の能力を確認するのに適した試験です。
台湾での大学進学や就職を考えている方にとっては受験が必要になるのですが、日本では簡体字の検定試験の認知度のほうが高いのが現状です。
参考まで、以下に日本で受験できる中国語の能力検定をご紹介しますね。
日本で受験できる中国語能力検定
- 日本の団体が主催【中国語検定(中検)】:簡体字
- 中国政府が認定【漢語水平考試験(HSK)】:簡体字
- 日本の団体が主催【中国語コミュニケーション検定試験(TECC)】:簡体字
- 台湾政府が認定【台湾華語能力測定(TOCFL)】:繁体字
各試験の難易度は、以下の表をご参照ください。
※出典:TOCFL日本事務局HP
台湾華語能力測定(TOCFL)の難易度は?
TOCFLは、Band AからBand Cまで大きく3つのレベルに分かれています。
それぞれのBandで2階級ありますので、結果的に6つのレベルに分かれています。
※出典:TOCFL日本事務局HP
試験問題はBandごとに共通ですので、例えば、入門級(A1)と基礎級(A2)は同じ問題を解く形になります。
受験料は、Band毎に1回約5,500円。
1回の受験で、Band内で2階級合格を目指しても、1階級合格を目指しても、費用は一緒です。
なので、一度に2階級分合格できるレベルになったら受験するのが、費用的にも優しいですね。
あえて少ない学習時間で台湾華語能力測定(TOCFL)基礎級を受験した理由
冒頭にも述べた通り、TOCFL基礎級は、台湾華語学習でよく使用されている實用視聽華語1の学習をすべて終えれば、問題なく合格することができるレベルです。
でも、nenemamaはテキストの半分を終えたところで受験をすることにしました。
それには、明確な理由があったんです。
そもそも、語学学習の成功可否は目的&目標次第
以前、語学学習法についての記事を書きました。
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【語学学習法】継続するコツは?初心者が押さえておくべき3つのステップ
続きを見る
その中の第1ステップで、「言語を学ぶ目的を明確化 & 細かい目標設定をする」ことが大切と伝えました。
語学学習でモチベーションを保つために、特に、細かく目標を設定するのを重視しています。
例えば、「台湾人と話せるようになる」というものだけだと、そこに到達するまでにどういう手順を踏んだら良いのか、分からなくなってしまうからです。
nenemamaの場合、言語を学ぶ目的はこんな感じ。
「台湾駐在を思いっきり楽しみ、帰国後にその経験を生かすためにも、日々の生活のベースである台湾華語を学ぶ」
楽しむためには、現地語を話せないと、始まらないですしね!
そして、台湾華語初心者が最も目指しやすい「TOCFL基礎級に合格する」というのを、最初の目標に沿えました。
TOCFL基礎級をいつ受験するか?
なぜnenemamaは、實用視聽華語1の学習を終える前にTOCFL基礎級を受験することにしたのか?
それは、「9月に大学の台湾華語コースに入学する際、自分の語学力の証明として提出したかったから」です。
TOCFLの受験は年に数回。
9月からのコースへの申し込みの際に、自分の中国語力の証明として提出するためには、5月の受験が最も良い時期と考えました。
ただ、華語センターへの入学手続きの際に、TOCFL提出は必須ではありません。
それでも、nenemamaは、目の前に明確な目標ができたほうが勉強がはかどるタイプなので、迷わず申し込みをしました。
あとは、勉強するのみ~!!
TOCFL基礎級に最短で合格する方法
nenemamaの過去の中国語レッスンの記事にもあるように、3月の時点では、中国語の家庭教師の先生から「5月のTOCFL基礎級合格は難しい」と言われていました。
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中国語レッスン 2クール目終了:24時間終えたらどうなった?
続きを見る
でも、3月には末っ子ちゃんも幼稚園に通い始めたし、5月上旬の試験まで1か月半もあるじゃん!
と、強気に出て、TOCFL受験申し込みを終えました。
中国語の先生はびっくりしていましたが、
「分かった!これからは試験に向けて特訓するよ!」とサポートしてくれることになりました♪
nenemamaが実際に取った手順は以下の通りです。
基礎文法書を用意する
まずは、基礎文法を日本語で理解できる教材を用意します。
nenemamaの場合は、日本から持ってきたこちらのテキストを使用しました。
合格奪取!中国語検定準4級トレーニングブック改訂版 CD2枚付
この本の中の文法の部分を読み、ベーシックな文法を理解。
そして、テキストの簡体字を繁体字に直してノートに取る作業をしました。
萌典や翻訳アプリを活用して、過去問をひたすら解く
その後に取り組んだのは、ひたすら過去問を解く!です。
TOCFL公式HPから3回分の過去問がダウンロードできますので、順番に繰り返し解いていきます。
最初は全く意味が分からないと思いますが、OKです。
台湾教育部が作成した【萌典】を使って漢字の意味を調べたり、検索サイトやアプリで翻訳してみたりして、大枠の意味を掴みましょう。
過去問1つ1つノートに書き写し、訳と読み方も書いていきましょう。
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スマホアプリでボポモフォをマスターしよう!
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ちなみに、TOCFL公式HPでは、【華語八千詞】も配布されています。
ここに載っている8000の単語は、台湾華語を学ぶ上で覚えておくとよいものですので、少しずつ並行して覚えていきましょう。
文法について相談できる相手を見つける
語学学習法の記事でも書いた通り、中国語の勉強で悩んだときに気軽に相談できる相手を見つけておくことは、とっても重要です。
nenemamaの場合、過去問で分からない部分があったら、家庭教師の先生と言語交換のお友達に、次に会った時などにまとめて質問していました。
もし身近に質問できる人がいなくても、ほとんどは検索サイト上に答えが載っていたりしますので、自分なりに調べながら、過去問を進めてみてくださいね。
その他:復習を兼ねて、音声メモを活用
問題集が一通り解けたら、発音を覚えるために音声メモを活用するのも効果的です。
nenemamaは、Googleドキュメントの音声入力を使ったり、Speechnoteというアプリを使ったりしました。
使い方は簡単!
中国語の試験問題をスマホに向かって読み上げ、きちんと入力されるかを確かめるんです。
発音が間違っていれば入力されないので、自分の発音矯正にもなりますよ。
時間に余裕があれば、ぜひやってみてくださいね。
まとめ:目的&目標を明確化し、過去問をマスターすれば、TOCFL合格は近い!
語学の勉強は、モチベーションを保つのが本当に難しいです。
そのため、
「語学学習の目的は〇〇、そのための小さな目標は△△」
と、自分が納得できるものをしっかり設定することが大切になります。
他の人にとっては受験する必要が無いかもしれないTOCFL基礎級。
でも、nenemamaは、自分の目的&目標を達成するためには必要なステップとして捉えていたので、受験しました。
TOCFLの受験に関していえば、無料で使える教材(過去問・単語帳)が充実しているので、nenemamaもそれらを徹底的に活用。
すると、推奨されている学習時間よりも少ない時間でも、無事合格できました。
今後、TOCFLの受験を検討している方は、ぜひ上記でご紹介した勉強方法を取り入れてみてくださいね!!
nenemamaは、Band Bの受験は来年になるかなー?と思っています。
お互い、台湾華語の学習、頑張っていきましょう♪
以上、nenemama(@nenemama2017)が
「台湾華語検定(TOCFL)に最速で合格する方法」の記事をお送りしました!
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※nenemamaの中国語学習の進捗については、【中国語学習】カテゴリをご参照ください。
※語学学習全般の記事は【学び】からご覧いただけます。