台湾でも個人情報保護法は2012年10月より施行されているようですが、なんだか、日本との違いが大きすぎて、「これって、いいの!?」と驚いてしまうことも。
今回は台湾での個人情報の管理について、ご紹介します。
台湾の個人情報保護法とは?
台湾では”個人資料保護法”と呼ばれていますが、ざっくりとは日本と同じように、本人の同意がなく、特定情報を収集、処理、利用した場合は、違法となり処罰されるというものです。
◆医療記録、遺伝子、性生活、健康診断記録、犯罪前科などの特定情報について、本人の同意がなく、収集、処理、利用した場合は、違法となり処罰される恐れもある。
◆利益を得るため、あるいは他人の利益を損なう目的でこれらを行った場合、5年以下の有期懲役、100万台湾元(約340万日本円)以下の罰金が科せられる。
◆しかし、本人の書面による同意が得られた場合は、この限りではない。公的機関が特定の職務を執行する場合、または非公的機関であっても法的義務を履行する際は、必要の範囲内で特定情報の収集、処理、利用が可能。
ちなみに、日本では2003年に「個人情報の保護に関する法律」が成立(2005年施行)し、2015年9月には「改正個人情報保護法」が成立、2017年5月から施行されています。
※詳細は【改正個人情報保護法について(経済産業省)】をご参照ください。
エレベーター内の掲示板には個人情報がたくさん
台湾に引っ越してきて、ものすごく疑問だったこと。
マンションのエレベーターって、なんだか個人情報の宝庫だな。
例えば、「〇〇号室の△△さんが□月□日に会議室を使います」とか、マンションの管理費の未払いリスト(部屋番号と金額明記)とか。。。
nenemamaは日本で人事に絡む仕事をしていたのですが、「氏名、住所、電話番号、会社名、所属部署、従業員番号、電子メールアドレスなどの個人情報は管理徹底! 1つあるいは2つ以上組み合わさると特定の個人を識別できるので、注意!!」と指導されていました。
日本ではゴミ出しでも郵便物等の処理は気にしていて、シュレッダーも必須でしたけどねぇ。
え? 履歴書貼り出しってあり!?
最近一番驚いたこと。。。
まさかの履歴書掲載!!
これ、台湾では普通なんでしょうか。。。?
nenemamaが住んでいるマンションの1階受付スタッフが変更になり、新しい方が勤務開始しました。
そして、彼女の履歴書がデカデカとエレベーター内に貼られています!!
さすがに住所は消されていましたが、氏名、年齢、身長、体重、携帯電話、最終学歴、職歴、PCスキルなどが記載されています。。。
どうやら、以前スタッフが変更になった時も、履歴書が貼られていたそうです。
「これからよろしくお願いします!」的に顔写真と名前だけ掲載で十分だと思うんですけどね。。。
思わず二度見してしまいました。
おねえちゃんが「変なおじさんがこれ見て受付のお姉さん追いかけたらどうなるの? 危険すぎる」と。
ごもっとも!!
あくまで、本人の同意があっての上での掲載ってことなんでしょうが。。。
絶対いやー!!
台湾で履歴書の記載事項は個人情報がいっぱい
履歴書繋がりでもう一つ。
台湾に来る前、台湾の転職サイトに登録しようと問い合わせたら、「この履歴書に記入してください」と返信が。
項目に「身長、体重、既婚/未婚、家族構成(氏名・年齢・生年月日・職業)」を書く欄がありました。
先ほどのマンションに貼りだされていた履歴書とほとんど一緒ですね。
日本だと完全NGの項目ばかり。
国が変わるとこんなに違うんですねー。
とりあえず私はまだ中国語話せないため、そもそも求人無しということなので、現時点での登録は見送りきました。
中国語話せるようになったら、これ書かないといけないのかぁ。。。
まとめ:個人情報は大切に!!
履歴書もそうですが、SNSなどでの自己発信が大好きな台湾では、自分の個人情報を死守することは難しいように感じます。
我が家の郵便ポストに他の家庭の物が入っていることも多いですしね。
(これは単に担当者が雑なだけかも!?)
個人情報に関する意識はだいぶ違いますので、なるべく無駄な会員登録は避けるなど、ご自身でご注意くださいねー!!
※台湾・台中の生活情報は【Tips for Living in Taichung】からご覧ください。
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