前回記事の続きです。
日本ではおにいちゃんが熱性けいれんになったことがあったので、受診の流れはなんとなくわかっていましたが。。。
今回は末っ子ちゃん、しかも異国の地ということもあり、若干慌てましたが、なんとか乗り切りました!
発熱から退院まで、2回に分けて掲載しますね。
◆パート1:「発熱~救急診察」編(今回)
◆パート2:「入院手続き~退院」編
◆「日本」編
末っ子ちゃんが熱性けいれんを起こすまで
「今週から寒くなるよ」と中国語の先生から連絡をもらったのは、1週間前のこと。
(その時の記事はこちら)
水曜日。
末っ子ちゃんは鼻風邪を引き始めましたが、日本にいるときから鼻風邪をよく引いていたので、特段気にすることもなく、日本からもってきていた耳鼻科の薬を飲ませていました。
木曜日。
午前中微熱が出ましたが、午後になって少しずつ熱が上がってきた(38℃超えた)ので、近くの耳鼻科に連れて行き、薬を処方してもらいました。
夕食後には先ほど耳鼻科でもらった薬を飲ませました。
なんとなく嫌な予感がして、夫に「早く帰ってきて」と電話しておきました。
そして、木曜日の夜。
20時頃夫が帰宅し、一緒に様子を見ていたのですが、末っ子ちゃんの熱はついに39℃を突破。
あまりにつらそうなので、日本から持ってきた解熱剤を21時頃に使いました。
※「熱性けいれんを起こしやすい子には解熱剤を使わないほうが良い」と以前は言われていたようですが、現在では、前回記事でも登場した【熱性けいれん診療ガイドライン2015】p.62に書いてある通り、熱性けいれんと解熱剤の明確な因果関係は認められていないようです。
その後、末っ子ちゃんと私は寝室へ。
(おねえちゃんとおにいちゃんはパパが早く帰ってきたのが嬉しくて、まだ起きていたいとのこと。)
末っ子ちゃんはとても寝苦しそうでしたが、とりあえずいつも通り寝室を暗くして横で添い寝していました。
21時半頃、パパが寝る準備をするために寝室に入ってきたのですが、しばらくして末っ子ちゃんがけいれんし始めました。
おにいちゃんの時と同じ様子だったので、知識はある程度ありましたが、それでもその姿を見て「どうしよう」とあたふたしてしまいました。。。
今回も1分未満でけいれんは収まりましたが、前回のお兄ちゃんの時とは異なり、末っ子ちゃんは呼びかけにほとんど応じず、一点を見つめている感じでした。
5分もかからないうちに、少しずつ呼びかけに反応してくれるようにはなりましたが、やはり心配になったので、念のため会社の総務の方に連絡を取りました。
英語が通じる&日本語通訳がいる病院を紹介してもらったので、タクシーで向かうことにしました。
台湾での健康保険
話は少しずれますが、台湾の医療制度について。
台湾には日本の国民健康保険にあたる『全民健康保険』というものがあります。
しかも、なんと日本語のガイドブックがあるんですよ!!
ハンドブックによると、台湾の国籍がある人、居留証のある外国人の加入は義務付けられているようです。
※居留証(別名:ARC)は、台湾に長期間居住する人が所持するものです。ざっくりいうと、まずは台湾に入国するために必要なビザを取得したうえで入国し、その後決められた期限内に台湾国内の移民局で居留証を申請するという流れです。私たちは入国後3週間くらいで手元に届きました。
ただ、外国人が全民健康保険へ加入する条件には、以下が設けられています。
居留証の交付から、台湾滞在が満 6 か月 の日より全民健保に加入できます。
参照 - 『全民健康保険ハンドブック2016-2017』p.13
。。。つまり、我が家は、夫を除いて、まだ誰も全民健康保険証を持ってないんです!!
よって、診察は自費になります~!!
ただ、台湾は日本に比べてかなり医療費が安いです。
台湾に来てから、末っ子ちゃんは数回耳鼻科に自費で通っていますが、1回550元なので、日本円で2,000円くらいです。
日本の普通の診察と同じくらいか、それより安いですよね。
ちなみに、保険証があれば150元(≒600円)程度。破格です。
ということで、今回の救急の診察も自費になるのですが。。。
いくらかかるのか見当もつかないので、ありったけの現金を握りしめ、タクシーに乗り込みました。
台湾の救急病院での診察
夫の会社の総務の方から、「とりあえず英語は通じるし、中国語で分からないことがあれば何時でもいいから電話して!」と優しい言葉をいただき、とりあえず指定の救急病院へ。
ちなみに、事前に中国語でもある程度説明できるようにしておかなければ!と思い、いつも尊敬してやまないyukoさん(詳細はこちらの記事から)の【台中おばさんのブログ】で、熱性けいれんの記事を読んだ記憶があったので、探すことにしました。
が、焦っていたこともあり、なかなか記事のありかを見つけられず。。。
ご本人に夜な夜な連絡を取り、教えてもらいました。。。
(yukoさん、すぐ返信くださりありがとうございました!!)
その記事には、熱性けいれんでの救急病院での受診フローや、簡単な中国語会話も掲載されています。
先生との会話は英語だったので大丈夫でしたが、看護師さんや受付の方とは私のつたない中国語&身振り手振りだったので、とても助かりました!!
救急病院には22時頃到着しましたが、あまり混んでおらず、すぐに診察してもらえました。
先生にまずは全身状態を見てもらいます。
発熱状況、その他の症状があるかないか(末っ子ちゃんは鼻水と咳あり)、家族の既往歴(我が家はパパとおにいちゃんが経験あり)などを聞かれました。
その後、レントゲンと採血を行います。
(ついでに点滴で水分補給も。)
検査結果を受けて、先生から「特に問題ありませんが、数日入院したほうが良いですね」というコメントが。
うーん、入院か。。。
おにいちゃんのときは数時間で返してもらったんだけどなぁ。。。
とは思いながらも、異国ですし、念のため一晩は泊まろうと思い、入院手続きを進めることになりました。
そして、この時、末っ子ちゃんにはけいれん止めの座薬が入れられました。
救急に来る前に解熱剤(アセトアミノフェン)を入れていたので、念のためそのこともお伝えしましたが、1時間以上空いているので併用OKとのことでした。
(【熱性けいれん診療ガイドライン2015】p.63に書いてあります。)
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長くなりましたので、次回、「入院手続き~退院」編を掲載しますね。